2025年の正月休みもいよいよ最終日。
「せっかくだから、気持ちよく締めくくれる1日にしたいな」と思い立ち、南海電鉄の特急「サザンプレミアム」で和歌山&加太へ小さな鉄道旅をしてきました。
都会の喧騒を離れて、ほんのり懐かしい空気を感じながら、電車に揺られて過ごす時間は本当に特別なものでした。鉄道好きにとっても、そうでない人にとっても、きっと心に残る旅になると思います。
新今宮駅でラピート&こうやの豪華共演!
朝、新今宮駅のホームで「サザンプレミアム」を待っていると、なんと!
まさかのタイミングで、関空特急「ラピート」と、高野山方面の「こうや」が同時に入線してくるという奇跡のような瞬間に遭遇!
ブルーの近未来感満載のラピート、そして風格あるこうやの姿に思わずシャッターを連打。もうこの時点でテンションは一気にMAX!
鉄道ファンにはたまらないシーンで、旅の始まりから幸先の良いスタートとなりました。
そして待望の「サザンプレミアム」がホームに滑り込んできて、いざ乗車。今回は先頭車両の最前列という超特等席を確保!大きなフロントガラス越しに見える景色を楽しみながら、ぐんぐん進んでいく車窓に、ワクワクが止まりません。
和歌山市駅から「めでたい電車」で加太へ!
和歌山市駅に到着後は、加太線に乗り換えて「めでたい電車」で加太を目指します。
この電車、とにかくかわいい!車体からしてすでにユニークなのですが、車内も手の込んだ装飾が施されていて、普通のローカル線とはまるで別物。
座席の柄やつり革、窓のデザインなど、どこを見ても遊び心があふれていて、まさに“乗ること自体が目的”になる電車。小さな子ども連れの家族も、カメラを構えた鉄道ファンも、みんな笑顔で、車内の空気もほんわかとあたたかい。
短い区間ながら、心に残る楽しい乗車時間となりました。
加太では懐かしの海へ。淡島神社にもお参り
加太駅に着いて、まず訪れたのは「淡島神社」。
女性の守り神として知られるこの神社は、海辺の静かな場所に佇んでいて、穏やかな雰囲気がとても心地よい場所。お正月ということもあって、参拝客の姿もちらほら。しっかりとお参りして、心の中で新年の願いごとをそっと唱えました。
その後は、昔、子どもたちがまだ小さかった頃に訪れた「加太海水浴場」へ。
この海岸には、家族で夏に来た楽しい思い出がたくさん詰まっています。冬の静かな浜辺を歩きながら、あの頃の笑い声がふと耳に聞こえてくるような、不思議な感覚に包まれました。
冷たい潮風を感じながら、あたたかい記憶が蘇る——そんなひとときでした。
和歌山に戻って、ラーメンでほっこり
再び和歌山市駅に戻り、次のお楽しみは腹ごしらえ。
駅近くの「まるまん」さんで、和歌山ラーメンをいただきました。
このお店、内装がとにかくユニーク!一歩入った瞬間に「えっ?」と驚かされるような空間で、店主さんのこだわりが感じられます。だけど、ラーメンの味はしっかり王道。とろっとした醤油豚骨スープに、スッと喉を通るストレート麺。ネギとチャーシューのバランスも絶妙で、あっという間に完食。
外は寒いけれど、ラーメンのおかげで体も心もポカポカになりました。
和歌山城をのんびり歩いて、モスでひと休み
せっかくなので、ちょっと歩こうと和歌山城方面へウォーキング。
ゆったりとした川沿いの道を歩きながら、城の姿が近づいてくるのがなんとも風情あり。お堀の水面に映る城壁や木々の影もきれいで、心が洗われるような時間でした。
ただ、そこそこ歩いたこともあって、ちょっと疲れてしまい(笑)、途中のモスバーガーで一休み。
スイーツとホットドリンクを頼んで、しばしゆったりスイーツタイム。窓際の席で、旅の写真を見返しながら、「ああ、良い一日だったな」としみじみ。
キーノ和歌山の屋上で夕景を眺め、サザンで帰路に
旅の締めくくりに選んだのは、キーノ和歌山の屋上。
ここからは、和歌山の街並みが一望できるんです。夕方の空が徐々に茜色に染まり、街の灯りがポツポツと灯り始める瞬間は、本当に幻想的。しばらく言葉もなく、ただただ景色に見とれていました。
その後、再び和歌山市駅に戻り、帰りは通常の「サザン」に乗車。
車内ではチューハイを開けて、ひとりお疲れさま会。心地よい揺れとほろ酔い気分で、車窓に流れる夜景を眺めながら、今回の旅をゆっくり振り返りました。
一日かけて、鉄道と風景、そして懐かしい思い出に触れる旅。
忙しない日常の中で、ふと立ち止まって、過去と現在がつながるような時間を過ごせたことに感謝です。
来年の正月休みもまた、こんな旅で心を満たしたいですね。