皆さん、こんにちは!
このブログを読んでくださっている方は、私と同じくらいの世代の方が多いかもしれませんね。さて、今日はちょっと異色なカミングアウトをしたいと思います。
何を隠そう、この私、還暦を過ぎた61歳にして、どっぷりと、あの若者の音楽…
ラップ・ヒップホップにハマってしまったんです!
信じられますか?61歳の私が、通勤中にビートに合わせて頭を縦に振っているなんて(笑)。
🎸 音楽の原点:ハードロックから『MOGURA』へ
実は、音楽との関わりは浅くありません。
高校生の頃は友人たちとバンドを組んで、あの頃流行りのハードロックを演奏していました。歪んだギターの音と、魂を叫ぶようなボーカルが、私の青春そのもの。
最近も、Spotifyで当時の洋楽ハードロックのプレイリストを流すのが日課で、激しいリフ(フレーズ)を聞くと血が騒ぐ、根っからのロック好きです。
そんな私にとってヒップホップというのは、数年前まで「若者が怒鳴っているうるさい音楽」という認識でした。完全に食わず嫌いでしたね。
私がこの世界に足を踏み入れたきっかけは、ABEMAのオリジナルドラマ**『警視庁麻薬取締課 MOGURA』でした。主演の般若**さん演じる刑事が、潜入捜査のためにラップグループに加わるという設定。最初は半信半疑でしたが、ドラマの中で彼らがマイクを握り、吐き出す言葉に、手が止まりました。
「自分の真実(リアル)は、このビートの上でしか語れない」というセリフと、それに続く凄まじいフリースタイルラップを聞いた瞬間、私の頭の中で何かが崩れ落ちたんです。
🤯 「言葉」の爆発力、そして広がった音楽の世界
ドラマを見た後、私はすぐに般若さんや出演ラッパーの曲を検索し、聞き始めました。
ロックは「音の暴力」で感情をぶつける音楽だとすれば、ラップは「言葉の暴力(良い意味で)」で真実を突きつける音楽だと気づきました。
色々なラップの曲を聞いているうちに、ビートメイカーの**STUTS(スタッツ)**さんのような、繊細でメロウなトラックに魅了されました。彼の音楽は、ラップがアグレッシブなものばかりではないということを教えてくれました。
さらに、私と同じ街の出身だというラッパー、**空音(そらね)さんの曲を聴き、その親近感から一気にハマりました。特に「HUG」**という曲の、温かく包み込むようなリリックには、心が洗われるようでした。
そして、STUTSさんとも共演の多いシンガーソングライターの**SIRUP(シラップ)**さんの曲も聞くようになりました。彼の音楽はR&Bやソウルの要素が強く、クールで都会的なグルーヴに満ちています。本当に良い曲が多く、この歳になって新しいジャンルの良さを知る喜びを感じています。
🎡 61歳、ついに初フェスへ!熱狂の『黄昏インザパーク』
そんな風にすっかりヒップホップ〜R&Bの世界にハマっていた矢先、近郊で**「黄昏インザパーク」**という野外フェスが開催されることを知りました。
ラインナップを見ると、なんと私が今一番聴いている空音さんとSIRUPさんの名前があるではないですか!
これはもう行くしかない、と生まれて初めてラップ系のフェスに初参戦しました。
会場はオールスタンディング。ハードロックのライブハウスで揉まれていた高校時代以来、約40年ぶりにスタンディングの波に飲まれましたよ(笑)。
特に感動したのは、二人のステージです。
SIRUPさんのステージでは、なんとか頑張って3列目まで辿り着きました。洗練されたビートと、彼の歌声から放たれるグルーヴは、ヘッドホンで聴くのとは全く違いました。身体全体で音を浴びる感覚に、血が騒ぎました。
そして、地元出身の空音さんのステージでは、なんと最前列を陣取ることに成功!画面越しでしか見たことのなかった彼のパフォーマンスを、目の前で体感しました。最前列で若い人たちと一緒に飛び跳ね、手を挙げ、彼の言葉一つ一つを受け止めたあの瞬間は、私の人生の中でも忘れられない熱狂的な体験になりました。
61歳になっても、こんなに夢中になれることがある。オールスタンディングで汗をかく楽しさを思い出させてくれた、最高の1日でした。
🚀 60代、元ロッカーからのリスナーへのおすすめ
私のように「ハードロック畑だったけど…」と思っている同世代の方がいたら、ぜひ一度、食わず嫌いをやめて聞いてみてほしいです。
ラップには、**「ロックの精神性」と、人生の機微を表現する「演歌のような奥深さ」**が共存しています。
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「家族」や「親」をテーマにした曲:感情移入しやすいです。空音さんの**「HUG」**は特に心に響きます。
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メロウなグルーヴを求める方:STUTSさんやSIRUPさんの曲は、ゆったりと音楽を楽しみたい時に最適です。
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社会への「皮肉」や「意見」を込めた曲:新聞を読むのと同じくらいの刺激があります。
💡 まとめ:人生は常にアップデートできる
61歳にして、私は全く新しい表現の世界を知ってしまいました。それは、私の人生観を揺さぶるほどの衝撃でした。
「ヒップホップは若者のもの」という固定観念を捨てたことで、私の日常は少しだけカラフルになり、耳に入ってくる「言葉」への感度が上がった気がします。
いくつになっても、**「知らなかった世界を知る」**喜びは格別です。もしあなたがまだ「食わず嫌い」しているものがあれば、勇気を出して一歩踏み出してみませんか?
あなたの人生は、常にアップデート可能です!
さあ、次はどのフェスに行こうかな?

