誰も知らないコインパーキングの売上額と、月極駐車場との比較
こんにちは、私は現在コインパーキングを自主経営しているオーナーです。
このブログを訪れていただきありがとうございます。今回は、コインパーキングの売上額について、あまり知られていない情報を共有しながら、月極駐車場との比較を行っていきます。
9台で運営するコインパーキングを月極駐車場とした場合（相場が1台あたり月12,000円）と比べて、コインパーキングの優位性についてお話ししたいと思います。
コインパーキングと月極駐車場の収入構造
まず、月極駐車場の基本的な収入について考えてみましょう。9台分の月極駐車場を保有していると仮定すると、1台あたりの家賃は月12,000円程度です。これは、9台分で月108,000円の安定収入を得られるということです。
一見、月極駐車場は「安定した収入源」として魅力的です。契約者が決まれば、一定の期間、契約者から固定の家賃収入が得られるため、空き状況による収入の変動リスクが少ないという特徴があります。しかし、その反面で、以下のデメリットも存在します：
空きが出るとすぐには次の契約者が見つからない場合もある。
料金が固定されており、季節や需要に応じて柔軟に価格を調整できない。
短期間での収益アップが難しい。
次に、コインパーキングの収入について考えてみましょう。コインパーキングは利用者が時間単位で支払うため、料金の変動が激しく、収益もその分変わります。
しかし、立地や需要に応じて適切に運営すれば、月極駐車場を大きく上回る収入が得られる可能性があります。
コインパーキングの売上例
実際の売上額を共有するために、私のコインパーキングの一例を挙げます。私の駐車場は下町の商業地にあり比較的交通量が多いエリアにあり、9台分のスペースを持つコインパーキングです。
駐車料金は昼間20分あたり200円、夜間60分当り100円、24時間の最大料金は設定せず昼間の最大料金1.100円、夜間の最大料金500円に設定しています。
私のコインパーキングでは1日あたり平均して15～25台の車が利用します。特に平日はビジネスマンや買い物が多く、週末は近隣のイベントや商業施設の利用者が増えるため、稼働率が高くなることがありますが大型連休などになると利用者が大幅に減少することもあります。
以下が1か月の売上額です（2024年8月の売上額です）
コインパーキングのメリット
コインパーキングの魅力は、単なる短期的な売上の高さだけではありません。以下のような点でも、月極駐車場と比べて優位性があると感じています。
収益の最大化
コインパーキングでは、需要に応じて料金設定を柔軟に調整することができます。例えば、平日と週末、昼間と夜間で異なる料金を設定することで、収益を最大化することが可能です。これにより、繁忙期やイベント時にはさらに高い収益が期待できます。月極駐車場では一度契約すると料金は固定されてしまいますが、コインパーキングでは需要の波に乗って柔軟に対応できるのが大きな強みです。
実際に私のコインパーキングでも近隣で大型工事が始まり長期間、工事車両の利用が見込まれる時には価格設定を変更（値上げ）しました。
スペースの効率的な利用
月極駐車場では1台あたりのスペースが長期間占有されるため、空きスペースができるリスクがあります。契約者がいない場合、そのスペースはまったく収益を生みません。
一方で、コインパーキングでは短期間で多数の車が入れ替わり、稼働率が高い時間帯には複数の利用者が一つのスペースを利用するため、より効率的に収益を上げることができます。
自動化による運営コストの削減
コインパーキングは多くの場合、無人運営が可能です。駐車場の管理や料金回収はすべて自動化されているため、月極駐車場のように契約手続きやトラブル対応に手間がかかることはありません。
初期投資こそ必要ですが、運営が軌道に乗れば、管理コストが少なくて済みます。
需要の取り込みやすさ
コインパーキングは、短時間利用を希望するドライバーにとって利便性が高いため、立地によっては高い需要が見込めます。
特に都市部や商業エリア、観光地では、短時間利用者が多いため、安定した利用が期待できます。月極駐車場では、契約者を見つけるのが難しいエリアでも、コインパーキングなら需要を取り込むことが可能です。
リスクと課題
もちろん、コインパーキングにはリスクもあります。主に以下のような点が課題として挙げられます。
初期投資とメンテナンスコスト
コインパーキングを運営するためには、初期投資が必要です。駐車場の設置費用、機器の導入費用、さらに定期的なメンテナンスや修理も発生します。
これに比べると、月極駐車場の方が初期投資は少なく済むことが多いです。
立地に依存する収益
コインパーキングの収益は立地に大きく依存します。交通量が少ない場所や周囲に競合が多い場合、稼働率が低下する可能性があります。そのため、適切な立地選定が成功の鍵となります。
まとめ
コインパーキングは、月極駐車場と比較して収益ポテンシャルが非常に高く、特に需要の高いエリアでは安定した収入が期待できます。また、料金の柔軟な設定やスペースの効率的な利用など、運営面でも多くのメリットがあります。一方で、初期投資や立地選定の重要性、収益の変動リスクも考慮する必要があります。
最終的には、自分の保有する土地の特性や周辺環境を見極め、どちらの運営形態が適しているかを判断することが重要です。もし、月極駐車場を運営している方がいれば、ぜひコインパーキングへの転換も検討してみてはいかがでしょうか。
